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プーチン、白鶴と共に空を飛ぶ


万事目立ちたがり屋で露出狂のプーチンが、またひとつパフォーマンスを演じて、ロシア人たちの耳目をそばだたしめた。シベリアの空をハング・グライダーで飛んで、白鶴たちがシベリアから中央アジアの草原へと渡っていくのをエスコートしたのだ。

人によって保護されているシベリアの白鶴は、自力では南へ渡ることができない。そこで毎年経験豊かな白鶴が先導役を果たしてきた。今年はそんな白鶴が見当たらないのか、プーチン自ら先導役をかったというわけなのだ。プーチンはこの栄えある役目を無事果すために、数か月前からハング・グライダーの練習に励んできたという。

さて準備万端用意の整ったプーチンは、APECへ出席するためヴラヂ・ヴォストークへ向かう途中に、北シベリアのあるところに立ち寄った。そこからグライダーに乗って、白鶴たちを南へと導く算段なのだ。

数羽の白鶴が待ち構えていた。プーチンは早速ハング・グライダーに飛び乗って空中を駆け回り、白鶴たちに飛行を促したが、第一回目の飛行でついてきた白鶴はたったの一羽だけだった。

そこで2回目の飛行を試みたところが、五羽の白鶴がついてきた。しかし15分間にわたって続けられた飛行パフォーマンスを通じて最後までついてきた白鶴は二羽に過ぎなかったそうだ。

格闘技から野獣狩まで幅広いパフォーマンスを演じてはロシア人たちを喜ばせているプーチンだが、どうも白鶴相手では相性がいまひとつらしい。(写真はハング・グライダーに乗ったプーチンとシベリア白鶴:APから)





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