ナヴァーリヌィをモスクワ市長にはさせない：プーチンのロシア |
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ブログでプーチンのロシアを批判し続け、反プーチン・デモの先頭にも立ってきたアレクセイ・ナヴァーリヌィ（Алексей Навальный）への判決が下った。訴追そのものは、反プーチン・デモに対するものではなく、経済犯罪とされるものだが、この犯罪なるものについて、ナヴァーリヌィは材木の取引に関して国有企業に不利な契約を結ばせ、損害を与えたとして、懲役5年の実刑判決が言い渡されたのだ。 経済事犯でナヴァーリヌィを訴追するというのは、いかにもプーチンらしいやり方だ。ナヴァーリヌィはいまや世界的な有名人になっており、彼に対して理不尽なことをすれば、世界中の非難を浴びかねない。そんなことで訴追するより、わかりやすい犯罪で訴追したほうが問題が少ない。プーチンとしては、この厄介な男を、当分の間豚箱に閉じ込めることが出来れば、それで上々なのだ。 それに、犯罪で有罪とされたものは、終身被選挙権を失うという法律を作ったばかりだ。ナヴァーリヌイは今年9月のモスクワ市長選に立候補することを表明しており、世論調査によれば、当選確実といわれていただけに、プーチンとしては、今のタイミングでナヴァーリヌィを有罪にできたのは、大成果だったろう。これに努力した官僚や裁判官たちは、きっと出世できるに違いない。 ところで、この事件については、プーチンは、ナヴァーリヌィが国から材木を盗んだかのような言い方をしているが、ナヴァーリヌィの方では、単なる言いがかりに過ぎないと反発している。（写真はナヴァーリヌィ：ＡＰから） |
