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プーチン、鳥に乗る


この写真は、雑誌ニューヨーカーが紹介していたフォトアートの一枚。先日プーチンがハング・グライダーに乗ってシベリア白鳥とともに空を飛んだが、それを材料にした一種のジョークだ。筋骨隆々たるプーチンは、この写真の中では、鳥に乗って大空を飛び廻っている、というか、プーチン自身が鳥になりきっている。

プーチンといえば、自分の男らしさをアピールするのが好きなことで有名だ。とにかく、虎と格闘して見せたり、シベリアをスポーツカーで縦断して見せたり、クジラに乗ってサーフィンをして見せたり、海底にもぐって貴重な宝物を発見してきたり、とにかくいろいろなショーを演出しては、ロシア人たちを喜ばせて来たものだ。この写真も、そんなプーチンに敬意を表して、ロシアの写真芸術家が制作したものと思われる。

ロシア人は昔から権力者を風刺するのが好きだった。プッシーライオットの女性たちは、その風刺が行き過ぎて豚箱に入れられてしまったが、ちょっとくらい弾圧を食らったくらいで、風刺の精神が委縮することはない。最近は、ネット上に風刺の精神が溢れているそうだ。

(参考)Angry Putin, With Birds By Masha Lipman New Yorker





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