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ロシア全土で反プーチン・デモ:比較的平穏に行われた模様 |
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12月10日(土)に行われた反プーチン・デモはロシア全土に拡大、モスクワでは2万5千人、全土では15万人規模になったようだ。だが主催者が目指していた規模に比較すれば半分程度と思われ、また当局が慎重に対応したこともあり、デモは比較的平穏に行われた模様だ。しかしそれでも、1991年のソ連崩壊後最大規模になったことには変わりない。 デモの参加者は抗議の徴である白いカーネーションを手に、12月4日の下院選挙の不正を追及、中にはプーチンとメドヴェージェフの写真に「お前たちは去れ」と書いた旗を掲げるものもあった。だがデモはおおむね整然と行われ、5万人規模と云われる警察部隊との大規模な衝突は起こらなかった模様だ。それでも写真(ロイター)にあるように、警察官に連行されるものも多少はいたらしい。 野党の指導者ウラヂーミル・ルイシコフは、下院選のやり直しや選挙管理委員会トップの解任、政治犯の釈放などを求めた。これに対してメドヴェージェフ大統領は、選挙に不正がなかったかどうか、実施状況を調査すると約束したが、やり直しの要求ははねつけた。 この運動が今後どこまで拡大するが、予断を許さない状態だが、反体制的言動で知られる実業家ミハイル・プロホーロフが来年の大統領選挙に立候補することを表明するなど、一定の政治的な効果はもたらしているようだ。 |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2011 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |