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ジリノフスキー、カダフィへの連帯を訴える


ロシア自由民主党の党首ヴラヂーミル・ジリノフスキー(Владимир Жириновский)が、欧米軍によるリビア攻撃を強く非難し、イスラム諸国に対して、連帯してカダフィ政権を支持するよう訴えている。(写真はRIA Novosti)

ジリノフスキーは極右政党自由民主党の創設者であり、強烈な民族主義者として、反欧米、反日の言動で知られる。北方諸島問題を巡る日本側の態度を牽制して、「東京に原爆を落としてやれ」といったこともあるそうだ。

その反西欧の姿勢が、親イスラムにつながっているということだろう。近年西欧諸国が反イスラム的傾向を強めていることを強く非難し、欧米の諸国に大量のイスラム教徒が移住し、欧米諸国の文化が実質的に滅びていくことを期待している。

プーチンが、今回のリビア攻撃を非難し、それを新たな十字軍などといっているのは、ジリノフスキーに代表されるロシアの民族主義の高まりに配慮したものだと、分析することもできる。

こういうと、ジリノフスキーは根っからのロシア人と思われがちだが、実はユダヤ系のロシア人というからわからない。この男は反米愛国の延長線上で、反ユダヤ的な感情を煽ることさえある。

いずれにせよ、理性的で節度ある付き合いなどとは無縁な、わけのわからぬ奴輩だ。





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